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2013年4月 8日 (月)

小学4年生の教科書にある明確な間違いが気になってしようがない

 日本の小学生4年生の教科書に盛られた文章にある、明確なあやまちについて、気になってしようがないのであります。

 ポール・ジェラテぃ作、せな・あいこ訳、「ちかい」であります。

 アフリカの草原が物語の舞台。

 ヤミーナという元気のいい少女が、おじいちゃんと森へ出かけ、はぐれて迷子になります。

 母を殺された赤ちゃん象の世話をしているうちに、おじいちゃんの姿が見えなくなる、そのあたりの描写はリアルでスリリングです。結局、ヤミーナはいく晩かを赤ちゃんと過ごしたあと、探しに来た母親に発見されるのですが、気になるのは銃を持って野生動物を追いかける殺戮者を「ハンター」と呼んでいることです。

 象が、アフリカ人にもめったに見られなくなるほど減少したのは、ハンターが殺したせいです。

 ヤミーナが森で象と野営中、物音がすると、ハンターじゃないかしら、と怯えます。ヤミーナは自分が狙われているような気になり、体を堅くします。もちろん、赤ちゃん象を孤児にしたのも、ハンターです。

 それはハンターじゃない、「密猟者」と、呼ぶべきです。

 ハンター(狩猟者)は、政府に登録され、野生動物の減少と特定の種の増加について科学的に把握し、生態系をあるべき姿に保つにはどうすればよいか、不断に研究しながら狩猟行為を行います。

 それに対して、ただ金のために生態系に乱入し、もちろん管理されない銃と銃弾を持ち、森の将来も人の近未来の暮らしも何も考えず殺戮行為を繰り返すのが、密猟者(ポアチャー)です。両者は根本的に違います。

 北海道には数十万頭のエゾシカがおり、その増加と牧草や植林に与える被害は計算方法によって10億円から50億円までといわれます。それをどう調整するか。時には銃で撃つ事も必要ですが、それを行う「ハンター」は厳格な訓練を経て免許を持ち、銃も銃弾もどこで購入しどこで何発消費したか厳格に管理されています。

 違法行為をもって時には人命をも損壊する密猟者と、科学的行為として野生のフィールドで仕事するハンターを、小学4年生に混同させちゃまずいでしょう。

 北海道でヒグマのいるような場所で活動する狩猟者もそれじゃ浮かばれないってもんです。数年前函館じゃ、70歳の「ハンター」がヒグマにやられて死んでますしね。

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