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2012年12月22日 (土)

中国的お買い物事情腕時計編

 中国の物価が安いというのは本当のことであります。

 大げさでも冗談でもなく、ここで何かを仕入れ(どうやって日本に輸送するか、合法的な手段を見つけるのはプロの仕事になりそうな気もしますが)日本でネット販売すれば、ひと財産が手に入るはずであります。

 例えば、時計。

 ハルピンの服装城というところをぶらついていますと、時計の看板を見つけました。ロンジン、ローレックス、オメガ、ラドーとあります。私はまた因果なことにこの時計というやつがめっぽう好きなのであります。さらに、狂いの少ない時計というのが好みであります。現在持ってるのは、性能の割に安価で、カシオの7500円の電波時計。一頃、針の動く電波時計を使っていたのですが定期的に受信して校正してくれるものの瞬時ごとの正確さという点ではデジタルの敵ではなく、やむを得ずカシオに買い換えたのです。これを5年ほど使用していますが、ソーラー部分か標準電波受信部分か、どっちかがそろそろ寿命かなと思っております。中国に来てびっくりしたのは、日本から発信される標準電波を受信してくれることでした。もちろん日によって(電波条件によって)信号をミスする事もありますけど、さすがカシオ、そしてさすが日本の標準時刻電波システム、と思いました。

 さて服装城でスイスの時計メーカーの看板を眼にした私は。

 傍らを歩いていたその日の付き添いの劉さんに、「もし本当にロンジンがあったら、値段によったら買う」と言いました。劉さんは「いくらなら買いますか? ☆☆先生は1年ほど前にラドーを150元で買いましたが」

 ひゃ、ひゃくごじゅうげん? どこの世界に、2000円のラドーがあるのだ。

 半信半疑で時計屋さんの店頭へ。

 「本当に看板にあるスイスの時計があるのか」

 店主は「ある。しかしいま店にあるので一番の高級品は日本のカシオだ。これを買え」

 私は「カシオなら持っている。いまもはめている。ほら」と、絶対に狂わないソーラー電波時計を示しました。「だからロンジンを見せて欲しい」

 店主は、ロンジンは今、ない、ローレックスとオメガならある、と言って少し古い型のスケルトンを示しました。いくらといったのか記憶にありませんが、たぶん500元ぐらいだったと思います。

 劉さん「交渉しましょうか? いくらなら買いますか?」私は、絶対にその金額にはならないだろうと思いながら、じゃぁ☆☆先生がラドーを買ったのと同じ金額、150元なら」

 劉さんが交渉を始めて、30秒。

 「150元で売るそうです」

 あっけにとられてそれを受け取りました。まぎれもなくローレックスのロゴがついています。非常に美しいスケルトンで、工業製品というより美術工芸品のようです。劉さん「立派な日本のカシオの時計を持っていて、なんでそんな時計が欲しいんですか」なんで、そんな、って、ローレックスじゃん。

 劉さんに何度もお礼を言って、家に帰りました。すぐに電波時計に秒針をあわせ、腕にはめました。昔懐かしい、自動巻きです。何日か使用して、色んなことがわかりました。午前6時に時刻を合わせ、就寝時、ということは夜の22時頃ですから16時間後、だいたい2分のビハインドとなることがわかりました。半日で2分遅れる時計というのは少し狂いすぎじゃないかと思いましたが、なにぶんローレックスです。ちゃんと裏豚に「スイス製」と、書いてある。

 ローレックスの美しい時計を1日に何度も眺め、「今、時計を合わせてから6時間だからだいたい45秒ほど遅れているはず。だから今は★時★分★秒だな」と、頭で校正するのでありました。頭脳の体操にもなります。

 しかし遅れより不便なことがあることがわかりました。日中、起きて行動している間はいいのですが、就寝時腕から外すと、だいたい4時間ぐらいで止まってしまうのです。自動巻きのエネルギー貯蔵量が微小だということでしょう。

 そんなわけで、現在この時計は購入した時の化粧ケース(といっても神箱)に収まりました。私はまた、カシオの時計を頼りに行動するようになったというわけでした。

 明日は中国的お買い物事情、バイオリン編を報告します。

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