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2012年12月 2日 (日)

今日は日本語能力検定試験の日、世話になった学生さん達の合格を心から祈る

 金谷先生からメールをいただいてから、日本語について考える機会ががぜん、増えました。

 言葉とはつまりそれを使う人という人間存在、そのものである、という村上龍の指摘も絶対に忘れない。

 金谷先生は、語順の問題について色々語っておられますが、アメリカの若者が日本に留学し、日本語を習うにつれ、次第に会話の声量が下がってもの静かな人になる、という例を紹介されています。そういえばアメリカ人にしろフランス人にしろ、会話の声が日本人に比べてかなり大きい。主語の次に来るのが目的語ではなく述語である、ということと関係しているのかもしれない。

 しかしなんといっても、人ごみでの会話の声量が一番豊か(うるさい)なのは、中国人だ。東京都内を走る電車の中で中国人留学生同士の会話を聞いたことのある人なら納得できるだろう。私は東京にいくたび、驚く。なんであんな大きな声で話す必要があるのか。ここに中国人がいるぞう! あたしたちゃ中国人なんだぞう! って、他に声を上げて話している日本人や他国人はいないのに、と思う。

 中国人の語順は英語とある点で共通している。主語の次が述語である(動詞)という点だ。ただし、ウォ・シーでは文は完結しない。我是中国人。私は中国人だ。しかし英語なら? I am a man. 私は人間である、のa man をとっても文は成立する。

 I am. 「私は、存在する。」

 おぉ、強ぇ。日本語なら何もわからない。私は……そこで止まってしまうと、気の早い人なら話者が病気かと思い、救急車を呼ぶだろう。そんな民族が議論で欧米人に勝てるわけがない。

 衛星放送を見る。基本的にNHKワールドしか見ない。それも1日につきごく短時間しか見ない。しかしあの、キャスターの女性の堂々とした態度を見るにつけ、いつも感心する。もちろん、日本人に良く似たアメリカ人なのかもしれない。あるいはアメリカにわたった日系3世なのかもしれない。しかし自己紹介する際に使う名前は日本名だし、その中の数名は英語の極端にうまい日本人なのだろう。

 そろいも揃って堂々とし、インタビューされる男性を圧倒している。きっと、飲み屋に誘われても、そこらの女性のように、「おつまみぃ? やん、あなた注文しちゃって。あなたの好きなものあたし何でも食べちゃう」なんて絶対に言わないだろう。

 遺伝子はたぶん日本人のそれだ。しかし発想と生き方は違う(たぶん)。英語の発想で生きてるに違いない。良い悪いの問題じゃない。

 いや、良い、悪い、の問題で言うなら、やっぱり、「良い」。

 さて本日は、日本語能力検定試験の日で、ありました。

 私が世話になったたくさんの生徒が、N2、もしくはN1を、受けました。ぜんぶの人たちの合格を心から祈ります。

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