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2012年12月21日 (金)

趙さんのこと

 中国には趙というみょうじの人がいっぱいいます。私がここ2ヶ月ほど中国語を習っている学生(3年生)も趙さん。この趙さんですけど、ものすごく熱心です。毎週金曜日の1時から3時までがレッスン日なのですが、だいたい15分前にはアパートに来てくれます。そして早い日で3時半、熱が入れば4時近くまで教えてくれます。いつもしっかりと教材を作ってくれ、その内容は詳細です。おかげでさすがの私も、『吃』『去』『取』『之』『七』『紙』『器』『尺』がいくらか区別できるようになりました。ちなみにこの漢字群、日本人の耳には完全に同じに聞こえます。『チー』としか聞こえないわけです。

 「先生、今日はゲームをしましょう。私が色んな単語を言いますから5つの声調のどれかを言い当ててください。☆個以上まちがったら歌を歌ってもらいます。はい、カイ・シーのカイ。日本語で、始める、ですね。」私「それなら第1声です」。趙さん「よくできました」。その調子です。

 毎週2時間~3時間のレッスンのあとはぐったり疲れますが、どういうわけか趙さんは全く疲れていないようで、帰る際は玄関でちゃんとかかとをそろえて立ち、来たときと全く同じく溌剌と「あの、先生、私も一生懸命教えるので、先生もがんばって勉強してください。今週もご苦労様でした。」と言って帰っていきます。

 彼女がどうして私のアパートに来てくれるようになったのか、よく覚えていません。何度か一緒にご飯を食べているうち、仲良くなり、中国語が出来る出来ないという話になったと思うのですが、あいまいです。知り合ったいきさつは覚えていませんが、毎週、彼女の熱心さ、誠実さに打たれ、がんばって勉強しなきゃぁと思うようになった、その自分の変化についてはよく覚えています。そもそも勉強というのは、教えるより習うほうがずっと疲れるものです。週に16時間の授業を1年生と2年生に行っていますが、ただの一度も授業で疲れたと思ったことがありません。でも毎週金曜日のこの中国語学習は、100メートルの全力疾走を何本もやったぐらい、疲れます。

 趙さんは2014年の7月に卒業しますが、九州の熊本にあるなんとかいう大学に留学するのが希望です。そこに、大スキな先生がいるらしいのです。その希望がかなうことを希望します。

 ところで趙さんや他の人のおかげで、少しずつ中国語で話される、その内容がわかるようになってきました。

 学校食堂で。

 餅(ビン)を食べたくなり、その売り場へ。指をさして、「チェイガビン、チェイガビン、イーヤンダ? プゥイーヤンダ?」「おぉ老師、違います、似ていますが違うものです」「ハオダ。リャンガ、リャンガ、リャンガ。イーゴン、リゥガビン、ウォシャンマイ。」「ありがとうございます。どこから? 韓国? ロシア?」「ウォシーリーベンレン」

 売り子さんは、にこやかに微笑んで、「それでは、また。」

 ……じつは大学の外へ出ると、全く、皆目、通じません。ごめんね趙さん。

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