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2012年12月 1日 (土)

「手土産持たないで来てね」と言ったら歌を歌ってくれた人たち

 配偶者様が私の公寓を訪問されてしばらくが経ちました。

 私達夫婦は歓迎会まで開いてくれた11組の皆さんへのお礼として、昼食会を企画しました。配偶者様がお昼ご飯を作り、毎日3名か4名ずつ、招待するのです。

 1130日金曜日は黒龍江省出身の女子、3名が来てくれました。七台河市、黒河市、それに牡丹江市の人たち。どこにも行ったことがありませんが、黒河には(へいほゎという、恐ろしく難しい発音)ぜひ行きたいと思っております。当の黒河の人にそう言うと、「別にそれほど有名な観光都市ではありません。黒龍江だってそんなに綺麗な川じゃないし」という返事でした。「でも川の向こうはロシアなんだよね」というと、まぁそうですけど、という返事。

 700m向こうの対岸はロシアなんだ、ということ自体、それほど面白くもない『物語』なんだろうと、思いました。だって川沿いの人たちは合法的な手段で日常的に川を渡り、交易しているからです。1960年代の終わり、京都のクルセダーズというグループは朝鮮半島のある川を曲名にして「なぜに渡れぬ」と悲痛に歌いましたが、そういう物語は黒龍江にはないわけなのでした。同じ黒河出身の2年生は、「でも過去には、不法に渡ろうとした人がロシアの兵士に射殺されるという事件もおきています」と言いましたが。

 食事会は、本当に楽しかったです。日本語を習い始めて3ヶ月ですから、充分な意思の疎通はできませんが、「どうやって作りますか」「これは鶏肉ですか」「おいしいです」のようなことは、言えます。その返事の意味を理解することもできます。彼女達は事前に辞書をひいて我が配偶者様に話しかける内容を研究していたらしく、時折そのメモを見る動作が、かわいかったです。

 おしまい近く、3人は声をそろえて、「甜蜜蜜(ティエンミィミィ)」という歌を、合唱してくれました。それはそれは見事な歌でした。中国人は男も女も、かなり音感がたしかでリズム感が豊かなのです。何より、歌うことが楽しそうです。彼女達が心をこめて歌ってくれたのは、我が配偶者様へのお礼でした。事前に、「決して手土産は持ってこないで下さい」という要請をしたからです。何も言わないと、必ず何かを持参してくれます。多くは果物、飲み物(ジュース)のたぐいです。配偶者様は、「歓迎会のお礼だから、手ぶらでお願いね」と言っていたのでした。

 手土産の代わりの、歌。

 話題は、中国の流行歌のこと、俳優のこと、チャンイーモウという監督のすばらしさ、中国映画は観るか、日本の俳優では誰が好きか、北京へは行ったか、これから行く予定はあるか、KTV(中国のカラオケシステム)には月に何度ぐらい行くか、アバターという映画はどう思うか(なんと3人ともすでに観ていた)、……実に多岐にわたりました。

 彼らとご飯を食べると、いつまでも話していたい、いつまでもこの時間が続けばいい、と思います。まぁ1時間半で終わるから、次が楽しみなのですが。

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