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2012年11月29日 (木)

雫さんおっしゃるとおり本当に日本語は微妙で奥が深い

 雫さんのおっしゃるとおり、日本語というのは奥が深い。「まさか。」と「まさかねぇ。」と「まさか、ねぇ。」を場面に応じてものすごく巧みに使い分け、読者を手玉に取ったのは太宰だ。

 描写の際に、接続詞を使うな、と言ったのは三島由紀夫だった。描写の際に「しかし」や「そして」を使うとどうして文学作品の品格が下がるのか、今もって誰も説明できない。しかし誰もが、なんとなくそういうことあるよな、と認めてしまう。そういえば政治家や官僚の使う言葉には接続詞がやたらと多い。そして品格がない。三島、なるほどえらい。俺たちゃブンガクやってるんじゃねぇ、と霞ヶ関は言うだろうけど。

 今日はある教材に出てくる漢字の読みのテストをしていたのですが、かなりの生徒が間違えました。『枯れ葉』は『は』とにごりません。『落ち葉』は『ば』とにごります。『回虫』は『ちゅう』なのに『サナダ虫』は『むし』です。『浅黄色』の『いろ』と『保護色』の『しょく』は、和語と漢語の違いで説明できそうですが、そもそもそのルールにも多くの例外があります。「そのようになっているんです、そのまま覚えてください」というしかありません。そして、そういうごく微妙なニュアンスの違いが、N2の問題になっていたりします。

 通訳の劉さんは、「大丈夫です、そういうこと、中国の漢字にもあります」というのですけど、あるのかなぁそういうの。

 数の数え方。

 いち、にぃ、さん、しぃ、ごぉ、ろく、しち、はち、くぅ、じゅう、と上がります。

 ところが下がるときには、じゅう、くぅ、はち、なな、ろく、ごぉ、よん、さん、にぃ、いち、と和語になります。七と四が、上がりと下がりで違う発音、違う単語となります。

 外国の人から、「日本語っていったいなんなんだ?」とあきれられるのが、棒状のものの数え方。

 いっぽん、にほん、さんぼん、よんほん、と、『ぽん』『ほん』『ぼん』が交錯する。

 「何か法則はありますか?」と、中国の学生。「法則はありません。このまま覚えてください」と、私。

 法則がないからこそ、表現が豊かになってきたというところ、日本語にはあります。

 もしかしたら日本人というのは、とんでもなく複雑な思考回路を持つ国民性なのかもしれないですよ。

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