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2012年11月11日 (日)

我会君是最高的僥倖

 ふとした用事があって、日曜日の教学楼へ。職員室のパソコンでインターネットサイトを見ていると、どうしても日中関係の記事に行き当たります。

 ちょうどそこへ、2年生のSさんがやってきました。「先生なにを見てるんですか?」

 私はしかたなく、「これだけど」。

 Sさん「まぁ、いつもの記事ですねぇ。」

 私は、「早く日中関係がもとにもどればいいのだけど」。

 仕事を済ませてアパートに戻ると、彼女から携帯にメールがありました。中国の携帯同士なので当然中文です。

 不管中日関係ゼンマ様(漢字が日本にない)、対于我来説、ニィ(字は日本にない。あなた)都是我的老師、我依旧尊重君和☆☆☆(もう1人の日本人外教の名前)老師。ニィメン(あなたがた。字が日本にない)都是我的好老師。

 「日中関係がどのようであろうと、ずっと言ってきたようにあなたは私達の教師です。私はこれからもあなたと☆☆☆先生を尊重します。あなた方はずっと私の良い教師です。」

 ……彼女自身に不安がないわけがありません。日本語学科の生徒はみんなそうです。自分が現在勉強している日本語は、役に立つのかどうか。何より、就職できるのかどうか。中国の大学生の就職決定率は90%台の後半だから仕事はあるだろうが、それは『日本語を使う』ものなのかどうか。

 そんな不安を押し殺して、日本人外教を励まそうとする彼女の心情に打たれます。

 私の返事。

 「謝謝好信息。ニィ(あなた。字が日本語にない)安慰別人的情緒。我表示今后更加努力。我会ニィメン(字が日本語にない)是最高的僥倖。謝謝君。

 『君』の字は、実際は違うのですが。

 日曜日の夜の自習時間に1年生の教室へ行きました。班長の男子、洪くんが「先生、『乾杯』いっしょに歌ってくれませんか。2番の、キャンドルライトに……からさきが、まだよく覚えられないんですよ。」

 洪くんと肩を組み、みんなの方を向いて、歌いました。

 「風に吹かれても、雨に打たれても、信じた愛に、背を向けるな。」

 もちろん、感動することばかりでは、ないのであります。ある日本人外教は、生徒と一緒にごはんを食べに行きました。メニューを持ってきた店員さんのTシャツに、『釣魚島を小日本から奪い返そう』。店員さんが生徒に、「この男性は韓国人か?」生徒とっさに、「そうだ」と、言ってしまいました。すると店員さん誇らしげに、Tシャツのロゴを指さしたそうです。たぶん、韓国人なら同じく島の領有問題で戦う同士だな、というほどの意味でしょう。

 食事が終わって、店の外へ。生徒は「先生こんなお店へ連れてきてすみません」と詫びたそうです。

 もう一つのエピソード。学校から歩いて15分でみんなが『新中心』と呼んでいる商店街があるのですが、そこでたった1軒の牛肉やさんが別な日本人外教に向かい「日本人なら別の店で買ってくれ」と言ったそうです。

 いいことばかりじゃない、だからこそ、生徒の励ましと連帯が、心にしみるのであります。

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