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2012年11月 8日 (木)

印象的なメールをいただきました

 117日には、印象的な2通のメールを受信することができました。

 1本は、砂川市内の書店の社長さんからで、「☆☆という定期刊行物にこのような記事がありましたよ」と教えてくださるものでした。かなりの長文だったのですが、11字、手で打ち込んでくださったことに頭が下がりました。また、内容も非常に興味深いものでした。

 北京にある某大学で日本語を学び、そこを卒業してから東京都内の大学に留学し、ジャーナリズムに関する研究をしている女性。彼女の、生々しい日本観、日本のメディアの状況への感想・問題の指摘、を、記事は詳細に伝えていました。

 日本と中国の双方のメディアに共通する問題点は、あまりにも一面的な事件の切り取り・報道姿勢です。中国人の考え方も行動も一人一人みな違うのに、一律に反日で暴力的であるかのような報道。風潮が「1つ」であるかのような記事作り。また、たとえ『右派・右翼』であっても(であるから、こそ)知的な分析と意見の構築が必要なのに、無礼で乱暴な思考、意見の繰り出し方。

 彼女自身は、東京で、周囲の人から気遣われ、大切にされて暮らしています。心配する中国の人々にそれを伝えると、一様に安心してもらえる。

 私はその記事を総ルビ文にして教室で紹介しました。2年生の日本語会話です。じっさいに日本に留学したい生徒も複数名います。興味を持って聴いてくれました。読み終わって、どのようなコメントをこの日本人教師は述べるのだろう、と光る目で見上げる、その瞬間の彼らの表情を忘れません。

 私は、自分も同じだ、と言いました。

 友人からも高校教師時代の教え子からも親戚からも、大丈夫か、反日の嵐ではないか、という連絡をしょっちゅうもらう。しかし817日に到着以来、諸君は一貫して6人の日本人教師に優しい。授業態度もまじめだ。君らだけではなく、「日本から来た」と告白したあとでも、すべてのハルピン市民が優しい。メディアが紹介する中国人像も一方にはたしかにあるのだろうが、私にとっては目の前にいる君らが「中国」だ。君らを通して事態を見るのと、暴徒化したデモの映像を通して事態を見るのとでは全然見えてくるものは違う。私はこれからも君らの顔を通して自分の生活の将来や、それぞれの国の未来を展望するだろう。

 ……貴重な情報を与えてくださったことに、感謝、であります。

 もう1通は、日中関係は偶発的な衝突の可能性を含めて今どのくらい危険なのか、日米安保条約の第5条は本当に適用されるのか、万が一のことがあってもアメリカは軍隊を動かさない、それを見越して中国は日米軍事同盟の弱体化を加速したいのではないか、だからこそ今回の強硬な姿勢なのではないか、という議論をメールでいつもしている若い男性からのものでした。(私自身は日本は中国はもちろんロシアやベトナム、フィリピンやタイなどといっそうの結束を図らないといけない、いつかはアメリカは日本を見放すはずで、そうなったときに怖いのは実は中国ではなくて一気に反米化する国内世論だ、よりどころがなく雪崩を打って主戦論に傾くだろう、それをどう食い止めるか今考えないといけないはずだと、いつも言っていたのです。)

 メールは以下のようなものでした。

日本ではもう尖閣や竹島のニュースは流れなくなっています。

芸能人の結婚やスポーツなどの話題に流れつつあるのではないでしょうか。

私は日本人がしっかりとした国際感覚で物事を捉えることがアメリカからの脱却の第一歩だと考えています。

そういった意味ではまだ日本人の意識は十分ではないと思います。

意識というのは「中国が攻めてくる!」というものではなく、現状から未来を想像し、自分の国や他国がどのような流れにあるのかということに思いを巡らせることです。

日本の作為的に切り取られたニュースだけを見て物事を決めてしまうのではなく自分で感じたことを大事にして貰いたいです。

中国や韓国は少しずつではありますが日本への対応を変えてきてると感じています。

しかし、それは私が個人的に感じていることであって実際は違うかも知れません。しかし、どんなことで自分で考え結論に行きつけばそれはその人の答えであり、知識の一片になっているのではないでしょうか。

現実的にアメリカからの脱却は容易ではありません。今すぐ、憲法を変えてアメリカに立ち退きを命令すれば事が解決する問題でもありません。

しかしアメリカが去った後の日本を考え、そのために必要な事を探る努力をしていかなければ解決には至らないでしょう。

 ……20台の前半の、男性のものであります。アメリカからの脱却、ということばが、彼自身は意識していないでしょうけど、とても新鮮でした。もう、「そんなことは有り得ない」という判断の気絶状態から、抜け出したいと思います。かといってもちろん、この好ましい20代男性が徴兵検査を受けていいかというとそれにも反対です。

 つまりは、彼のメールの最後に要約されていることに、思いをいたさないといけないでしょう。

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