« 日本語を学び始めて2ヵ月半 | トップページ | 日本語について考える »

2012年11月27日 (火)

「日本語に主語はいらない」の著者である文法学者の方からメールが

 カナダ在住の、世界言語・文法研究者の方から、メールをもらったのでありました。

 モントリオール大学で24年間教鞭をとられ、このたび退官された 金谷 武洋 先生です。

 「日本語には主語はいらない」と説いておられるご著作はもちろん読んだことがあるのですが、まさか有名な文法学の権威から本当にメールが来るとは思わず(北海道、砂川氏の書店の社長さんからは、「紹介しておきましたからね」という通知を、事前にもらってはいましたが)びっくりするやら畏れ多いやら、緊張するやら。

 で、盛りだくさんの内容だったのですが、「日本語に主語はいらない」のお説の中で一番興味深かったのが、

「お茶が入りました」。

 この表現は、日本語にしかないかもしれない。

 この文の主語は何か? もちろん、「お茶」ではない。「あらゆる話法には主語があるはずなので、ないように見えてもそれは省略されているだけだ」と強弁される『ような』方は、「お茶が主語だ」とおっしゃるかもしれない。しかし、どう考えてもこの文の『思考』あるいは『哲学』の中に、お茶という主語は存在しない。たぶんこの文を英訳するなら、「私はあなたにお茶を淹れた」となるだろう。

 しかしよろずに控えめな日本文化の雰囲気に立脚するなら、そんな、「私は」なんて文が成り立つはずがない。日本語には主語はいらない。あってはいけないのだ。このことは、御著「日本語に主語はいらない」では、「象は鼻が長い」という文で説明されている。象は主語ではない、主題だ、という論旨である。

 ……明日から(も)、真面目に仕事しよう。

« 日本語を学び始めて2ヵ月半 | トップページ | 日本語について考える »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/589238/56205579

この記事へのトラックバック一覧です: 「日本語に主語はいらない」の著者である文法学者の方からメールが:

« 日本語を学び始めて2ヵ月半 | トップページ | 日本語について考える »