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2012年10月15日 (月)

中国の大学生はいったんしっかり覚えると……

 中国語が世界一難しい言語だというのは本当だと思います。

 私は本当は90分、しっかりと日本語の授業をしないといけないのだけど、授業の合間に、聞き取って区別できないもちろん自分で発音もできない、そんな中国の文字をいくつか黒板に書きます。で、最前列の生徒に質問します。

 私:吃は?

 生徒:チー。

 私:じゃ去は?

 生徒:チー。

 私:じゃ取は?

 生徒:チー。

 私:じゃ知は?

 生徒:チー。

 私:之は?

 生徒:チー。

 私:じゃ起は?

 生徒:チー。

 私:全部同じじゃねぇか!

 ……生徒は真剣に、違います、全部まるっきり違うじゃないですか、と言います。本当に彼らにとっては全く違う発音らしいのです。こちらは状況で、早朝散歩中に知り合いの生徒が「チーファンラ、マ?」といえばああ、食べるの『吃』だなと思い、果物屋さんが会計の際に「チークァイ」と言えば、あぁ数字の『七』ね、と思います。食堂で生徒がティッシュペーパーを差し出しながら「チー」と言えばそりゃ『取』だなと思います。実のところ向こうだってこちらの発音の悪さを、そういう『場の空気』で理解しているのでしょう。

 ところで恐ろしいことがあります。

 何か課題を、しっかりとあるやり方で覚えてしまうと、中国人である生徒達はなかなかそれを変える事が出来ません。彼らは小学校から3年生から英語を習いますが、どう考えてもその発音は違うでしょう、と思って余計なお世話だけどノーティセじゃなくてノーティスだよ、と言ってももうその時点では金輪際変りません。

 その生徒の個性かな、と思ったらどうやら、普遍的にある傾向のようです。それに気づいたとたん、少し怖くなったのでした。

 ……ということは、私が何かで日本語の間違いをしでかすと……。

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