« 日本で、中国で……雫さんのコメントからあらためて考えること | トップページ | 君の行く道は、果てしなく遠い »

2012年9月 8日 (土)

中国の学生が「もう暮らしには慣れましたか?」と聞くときは

 もう、中国に来て3週間以上がたつのですから、「思いがけない中国の学生の気遣い」なんて言っていてはいけないのかもしれません。とっくのむかしに、そのくらいの配慮をするだろう、くらいのことはわかっていていいはずでした。

 何度目かの食事会で、ある女子生徒から「今困っていることは」という質問を受けました。困っていることは無数にありますが、ユーモラスな話題だろうと思い、「ボクは五本指の靴下しかはかないんだよね。五本指じゃないとまっすぐ歩けないんだよ。それが、そろそろみんな、指先に穴があく頃。ほら、普通の靴下なら学校前の露天で買えるでしょう、でもあそこには五本指は無いようだし。やっぱり服装城までいかないとだめなのかなぁ。」

 すると彼女は「先生、次の土曜日空いてますか?」てっきり、服装城へ買い物に同行してくれるんだと思った私は、「うん、あいてる。」すると返事は、「午後1時に先生の部屋に遊びに行きます。」あれあれ、と思ったのでした。でも一応それもうれしいので、「ヨーグルトしかないけど、歓迎するよ。」

 で、土曜日。

 1時きっかりに、ドアチャイムが鳴りました。

 2人の女子生徒が入ってきて……。

 なぜ、「土曜日あいてるなら靴下を買うのに案内してあげましょう」と言わなかったのか、わかりました。彼女達は、午前中にバスを使い、その店に行ってくれたのです。お土産が、五本指の靴下なのでした。

 ……そろそろ私も、中国の学生達がそのくらいの気遣いを示すだろうと、わからないといけません。「何か困っていることはありますか?」は、単なる世間話じゃ、なかったのです。「中国の暮らしに慣れましたか?」という質問は通りすがりの挨拶ではなかったのでした。「あなたの生活の穴を埋めてあげます、私達にはその用意があります」ということなのでした。

 少し小さいかな、と思った靴下でしたが、伸びる伸びる、ジャストフィットなのでした。で、もちろん彼女達はヨーグルトは丁寧に辞退、しました。「部屋に帰ったらありますから。」

 101日、国慶節。彼女達とハルピンの植物園へ、行く約束になっています。

« 日本で、中国で……雫さんのコメントからあらためて考えること | トップページ | 君の行く道は、果てしなく遠い »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/589238/55610146

この記事へのトラックバック一覧です: 中国の学生が「もう暮らしには慣れましたか?」と聞くときは:

« 日本で、中国で……雫さんのコメントからあらためて考えること | トップページ | 君の行く道は、果てしなく遠い »