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2012年9月 4日 (火)

ふたたび雫さんのコメントで思い出したこと、中国語の発音、ほか

 雫さんからのコメントを受けて、再び思い出したことがあります。

 ハルピンの地下市場と、「三丁目の夕日」の時代の日本の市場の共通点であります。

 映画が再現しなかった、できなかったものがある、それが市場の、生活に密接に結びついた「臭い」である、それはもう報告しました。

 ハルピンは緯度で言うと日本の稚内とほぼ同じでありますが、それでも夏はやっぱり30度まで上がります。

 市場にはもちろん冷蔵庫なんかありません、食材は急速にいたみます。地上で衣服を売り地下で食材を売るというのは温度差から考えた正当な配置ということですけど、地下だって食材は悪くなる。そして地下であるということは温度は低いが通気が悪いということだ。

 魚の内臓、肉の、骨と接していた部分、などは他の箇所より傷みが早い。その臭気は昭和33年の日本の市場を知る者には常識でありますが、それよりほんのわずか下ると、もうあったことすら信じられない、ほとんど前世紀の日本の光景なのではありますまいか。

 三丁目の夕日の六ちゃんが、薬師丸ひろ子に頼まれて夕食の食材を買いに行ったとするなら、それはやっぱり臭気に耐えながらであります。いや、新鮮な(そしてだんだん新鮮でなくなってゆく)ものが売られている場所は必ずその臭気を帯びているのでありますから、より快適な買い物をしようという空想が、そもそも生まれようがない。堀北真希は頭の上の蝿を追い払いながら、頭の付いたままのサバを1尾、新聞紙にくるんでもらって鈴木自動車へと帰るのであります。今? 魚屋の親父が新聞紙に生魚をくるんだりしたら、大問題でありましょう。今から考えても、昭和30年代、よく誰も新聞のインキの人体への影響について考えなかったもんだ。

 三丁目の夕日を懐かしむのは良いと思う。私も懐かしい。

 しかし、還ってくるのは堀北真希だけではなくクーラーなど考えもつかない時代の市場の悪臭でもあった、ということを、あらためて考えるのでありました。

 話題を変えて。

 中国語というのは本当に発音が難しい。難しいというより、できない。

 本日、授業終了とともに、雨が上がりました。そばを歩いていた先生に、「雨が上がった、というのはどういいますか?」と質問。

 中国人の先生の答え、「そりゃ、雨天了ですね。イィーティエンラァ。」この最初の「雨」が、ウのようでウでない。エのようでエでない。y音のようでiのようでeのようで。

 「イーティエンラ、イーティエンラ、と20回くらい繰り返し、目的地のコピー屋さんへ。

 「この原稿を44枚、コピーお願い」と言ったつもりが、コピー屋の兄ちゃんの返答。

 「え? 雨は上がったよ。それがどうかしたか?」

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